「クラウドバンクがやばいって聞いたけど、結局なにが危ないの?」と不安になる方も多くいます。
そもそもクラウドバンクは「貸付型(融資型)クラウドファンディング」(ソーシャルレンディング)で、投資家から集めた資金を企業へ融資し、その利息等が分配される仕組みです。株のように日々売買はしませんが、元本保証はなく、運用期間中は資金が拘束されやすいのが特徴。
この記事では「クラウドバンクがやばい」と感じる原因を、ケースごとに整理します。そのうえで、あなたの資金計画の中で、損をしないための対策方法や、クラウドバンクがおすすめな人とそうでない人までを詳しく解説します。
【氏名】山中 康司(やまなか やすじ)
【役職】株式会社トリロジー取締役/有限会社アセンダント取締役/一般社団法人 金融リテラシー協会 代表理事
【専門】金融アナリスト・為替ストラテジスト(為替市場・テクニカル分析・マクロ経済)
1982年に慶應義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。為替資金部門で国際金融に従事し、VP/プロップマネジャーを歴任。日興証券、日興シティ信託銀行では為替資金部次長。2002年に有限会社アセンダントの取締役に就任。現在は株式会社トリロジー取締役としても活動。
詳しいプロフィール
■基本情報
- 氏名:山中 康司(やまなか やすじ)
- 役職:株式会社トリロジー 取締役/有限会社アセンダント 取締役
- 専門:金融アナリスト・為替ストラテジスト(為替市場、テクニカル分析、マクロ経済)
■略歴
- 1982年 慶應義塾大学 卒業
- 1982年 アメリカ銀行 入行(為替資金部)
- 1989年 バイスプレジデント
- 1993年 プロプライエタリー・マネジャー
- 1997年 日興証券 入社
- 1999年 日興シティ信託銀行 為替資金部 次長
- 2002年 株式会社アセンダント 取締役に就任(現職)
- 現 在 株式会社トリロジー 取締役(現職)
■専門領域とアプローチ
- テクニカル分析:トレンド、サポート・レジスタンス、オシレーター等の総合判断
- 独自モデル:テクニカル分析と金融占星術を組み合わせた相場予測手法
- 実務経験:インターバンク取引、為替・金利の資金運用、リスク管理
- 発信:機関投資家向けレポート配信、セミナー講師、企業向けコンサルティング
■執筆・監修実績
- 国内外の専門誌・金融メディアでの寄稿・連載
- 金融セミナー・講演登壇、DVD教材・オンライン講座監修
- 本サイトにおけるFX・不動産クラウドファンディング・株式・投資信託記事の監修
監修方針・免責事項
■監修の目的
投資初心者から実務家まで、正確で再現性のある金融情報を提供し、読者の健全な意思決定を支援します。
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■主な参照ソース(例)
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- 事業者公式サイト・目論見書・運用レポート・プレスリリース
- 国際機関(IMF、OECD、BIS など)の公開データ
■リスクと留意点
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「ラクマネ+」を運営する株式会社トリロジーについて
運営者情報:株式会社トリロジーについて
資産運用メディア「ラクマネ+」は、金融・投資分野における正確で信頼性の高い情報発信を行うために、株式会社トリロジー(Trilogy Inc.)が運営しています。
同社は、投資・金融・不動産・IT領域に精通した専門家が集まり、「透明性と中立性のある金融リテラシー支援」を使命に掲げています。
専門家監修体制のもと、全ての記事は事実確認と法令遵守のチェックを経て公開されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社トリロジー(Trilogy Inc.) |
| 所在地 | 大阪府大阪市北区天満2-1-27 桃井第2ビル5階東 |
| 代表者 | 代表取締役 前島 隆志 |
| 設立 | 2008年 2月 |
| 事業内容 | 投資助言・代理業 |
| 登録・資格 | 金融商品取引業 近畿財務局長(金商)第372号 一般財団法人 日本投資顧問業協会 022−00269 一般財団法人 金融リテラシー協会 100−6001 |
| 法令遵守方針 | コンテンツ制作・運営ポリシー に基づき、公平性・正確性・透明性を重視 |
| 公式サイト | https://trgy.co.jp/ |
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「クラウドバンクはやばい?大損する?」と不安になるポイント4選
ここでは、クラウドバンクをやばいと思う原因を以下の4つに分けて解説します。
- 過去に2回の行政処分を受けている
- 「元本割れ」のリスクがある
- 償還遅延・延長が起きる可能性も
- 運用期間中の解約ができない
この4つを押さえれば、「なんとなくクラウドバンクって不安だな…」と感じている状態から、実際にあり得るリスクと対策を、ここから整理していきましょう。
過去に2回の行政処分を受けている
クラウドバンク(運営会社:日本クラウド証券株式会社)に関しては、過去に関東財務局から行政処分を受けたことがあります。たとえば、2015年には業務停止命令などの行政処分を受けたことが公開されています。
また、2017年にも関東財務局が行政処分を公表しており、広告表示等に関する法令違反が認定されたこともあります。
一方で重要なのは、「過去に処分があった=今すぐ全員が大損する」ではなく、どれくらいガバナンス面での不安が残っているかを見極めること。
初心者の場合は特に、過去の事実を「0か100か」で捉えず、運営会社のホームページなどで情報開示の姿勢・再発防止の説明・現在の運用状況までセットで確認することがおすすめです。
「元本割れ」のリスクがある
クラウドバンクに限らず、ソーシャルレンディングは元本保証のある商品ではありません。
また、損益がマイナスとなるファンドが存在する場合もあります。クラウドバンクの運用実績紹介でも、償還済みファンド損益の分布にマイナスがあること、さらに損益に為替差損益を含むことが明記されています。
ただ、担保の設定などでリスクを下げる仕組みもあります(例:不動産担保型ローンでは、貸し倒れ時に担保を使い資金を回収する仕組みなど)。
ここで初心者が確認しておきたいことは、「どういう条件で元本が毀損する可能性があるか」「毀損時にどこまで回収する余地があるか」を把握しておくことがおすすめです。
償還遅延・延長が起きる可能性も
クラウドバンクの運用実績ページでは、運用中ファンドの状況として「正常運用中」と「償還遅延中」の比率とファンド数が掲載されています。
遅延があることが必ずしも、損失が絶対出る、とは限りませんが、予定通りお金が戻らないため、資金計画が崩れるということが起きる可能性もあります。
そのため、償還遅延が起こり得る前提で、それ以上に、起きた時の金銭的なダメージがあるか(例:生活費に影響するか、余剰資金なので生活への影響はわずか)の視点で評価することが重要でしょう。
償還遅延:
ファンドごとに決められている償還予定日に元本や利息が戻らず、返済が遅れている状態です。遅延するとお金が戻る時期が読めず、資金計画(生活費など)に影響することがあります。
運用期間中の解約ができない
クラウドバンクは、株のように、投資後は自由に解約・換金ができません。運用期間が定められ、基本的に途中で現金化はできません。
特に、初心者が失敗しやすいのは、利回りが良さそうと資金を突っ込むパターンで、中途解約できない以上、生活費などとは別で、使う予定のない余剰資金だけに限定するのがおすすめです。
クラウドバンクのメリット|1万円から高利回りを狙え、毎月分配を受け取れる
- 1万円からの少額投資が可能
- 銀行預金を大きく上回る高い利回り
- 手間いらずで資産運用ができる
- 分配金が毎月支払われる
クラウドバンクは、1万円から少額で始められ、銀行預金より高い利回りを狙えるのが魅力。投資後は基本待つだけで、分配金が毎月入る点も魅力的です。
1万円からの少額投資が可能
クラウドバンクは最低投資額が1万円と、大きな負担がなく少額から始めることができます。
加えて、初心者にとっては始めやすさだけでなく、少額で分散投資ができること。
最初から1つのファンドに入れるのではなく、ファンドの種類・担保の有無・運用期間、想定利回りなどの違いを見て、元本割れのリスクを分散させやすくなります。
銀行預金を大きく上回る高い利回りも期待できる
クラウドバンクのページでは、2025年3月末までの1年間に運用終了した税引前の実績として、平均6.01%の利回りとなっています。(※算出条件や注意事項は公式ページ参照)
もちろん、預金と比較して高い利回りを期待できる点は魅力的ですが、利回りはリスクの裏返しになることもきちんとおさえておきましょう。
手間いらずで資産運用ができる
クラウドバンクは、投資先ファンドを選んで申し込んだら、基本的には待っていれば大丈夫です。株の運用などと異なり、価格を毎日チェックして売買する必要がない点は、忙しい人にはメリットでしょう。
日々の売買の負担がない分、最初にファンドを選定する際の設計がより重要になります。(資金配分・分散・リスクの把握など)
分配金が毎月支払われる
一般的に、分配金は運用終了時にまとめて受け取れるサービスもありますが、クラウドバンクは分配金が毎月支払われる点も利点でしょう。
また、毎月分配金を受け取れることで、それを再投資に回すことでより多くの分配金を期待できるようになる点も魅力的です。
一方で、短期的な分配金だけでなく、償還の遅れ・損益など元本が最終的にどうなるかの、長期的な収益の視点も忘れないようにしましょう。
クラウドバンクのデメリット|途中で現金化できず元本割れや遅延の可能性も
- 元本保証がない
- 運用期間中の途中解約ができない
- 融資先の詳細情報が見えにくい場合も
クラウドバンクで資産運用を行う際に注意したい、デメリットはこの3つになります。
元本保証がなく損失リスクがあります。運用期間中は途中解約できず資金が拘束されます。また、償還遅延は起こり得るリスクで、現在運用中ファンドのうち約32%が遅延している点にも注意が必要です。さらに、融資先の詳細情報が見えにくい場合もあります。
元本保証がない
先ほど紹介したように、クラウドバンクに限らず、ソーシャルレンディングは元本保証がないため、元本割れのリスクがあります。
「どういう条件で元本が毀損する可能性があるか」「毀損時にどこまで回収する余地があるか」については、事前に把握しておくようにしましょう。
運用期間中の途中解約ができない
クラウドバンクは、運用期間が定められ、基本的に途中で現金化はできません。
中途解約できない以上、生活費などとは別で、使う予定のない余剰資金から資金を捻出することがおすすめです。
融資先の詳細情報が見えにくい場合も
クラウドバンクは、融資先の会社名や事業内容の開示範囲が限定的である場合もあります。
そのため、融資先のリスクなどが見えにくく、ただ利回りが高いからという理由でファンドを選定することは避けることがおすすめ。
初心者の方は、最低限ここだけは見ておくと良いでしょう。
- 担保の有無と内容
- 外貨建てかどうか(為替リスク)
- 運用期間
- 契約書類・交付書面に何が書かれているか
クラウドバンクで大損しないためのコツ
「クラウドバンクで大損したらどうしよう…」そんな不安を抱えている方もいるかもしれません。
投資商材である以上、元本割れなどのリスクは存在します。
ただ、大損を避けるには、案件や期間を分けて分散投資し、必ず余剰資金で運用することが基本。外貨案件は為替リスクも考慮し、担保や交付書面も自分で確認することなどがおすすめです。
分散投資を徹底する
少額から投資できる利点は、少ない金額から資産運用を行えることに加えて、分散投資を行いやすいというメリットもあります。そのため、初心者の方にはファンドを選定する際、以下を意識することがおすすめです。
- 投資先(ファンド)を複数に分ける
- 担保の有無・運用期間も分ける
「余剰資金」で投資する
中途解約できないため、投資に回して良いお金から資金を拠出することを意識しましょう。
- 生活費の数か月分は投資に回さない
- 数年以内に使う予定が確定しているお金(引っ越し・車・学費など)も投資を避ける
為替リスクを慎重に見極める
外貨建てファンドでは、投資対象の信用リスクに加えて、為替(円高・円安)の変動で、円に換算したときの利益が増減する「為替リスク」があります。
たとえばドル建てなら、ファンド自体が順調でも、償還時に円高が進むと円換算の利益が小さくなり、場合によってはマイナスになることもあります。
初心者はまず円建てのファンドから始めて、為替リスクを取るのは半年後など、運用に慣れてからでも良いかもしれません。
「担保」と「契約締結前交付書面」を自ら確認する
担保付きのファンドでは、あらかじめ不動産などの資産に担保(抵当権など)を設定しているケースがあります。
返済が滞ったときは、その担保権にもとづき担保資産を売却し、売却代金から投資家の元本や利息の回収に充てることがあります。
ただ、担保があれば、ノーリスクではなく、担保評価が想定より下がる、売却に時間がかかる(換価性)、回収の優先順位で取り分が変わるなどで結果は左右されます。
そのため、ファンドページの要約だけでなく、契約締結前交付書面などの公式書面で「遅延・延長・貸し倒れ時にどう扱われるか」「手数料やリスクの記載」まで確認しておくのが良いでしょう。
クラウドバンクがおすすめの人・おすすめできない人
最後に、クラウドバンクがおすすめの人・おすすめできない人をまとめます。
クラウドバンクは「余剰資金で、資金拘束に耐えられるか」「分散前提で運用できるか」で向き不向きが決まります。逆に、生活費を投資に回したい人や、すぐ換金したい人、リスク条件を確認せず始めてしまう人には不向きかもしれません。
おすすめの人:「余剰資金があり、資金拘束に耐えられる」「手間をかけず多彩な案件に分散投資したい」
- 当面使う予定のない余剰資金がある
- 運用期間中に途中解約できなくても困らない
- 少額から案件を分けて分散し、コツコツ積み上げたい
- 毎日相場を追う時間がなく「待つだけ」の運用をしたい
おすすめできない人:「生活費から投資資金を入れたい」「短期的な利益や一攫千金を狙いたい」
- 生活費や引っ越し・車・学費などから投資資金を捻出する
- 償還遅延などが起きた際に生活費やローンなどの資金繰りが詰まる可能性がある人
- 利回りだけ見て、担保・為替・契約条件などを確認するのが手間


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